【2018年度最新版】バリ島旅行の観光・出張・留学にビザは必要? 取得方法から有効期間・費用、入国審査の手順まで紹介
ビザとは、査証と呼ばれる「入国許可証」のことです。
ビザを必要とするかどうかは、国の治安、旅券の信頼度、旅行者受け入れの経済的メリットなど総合的な判断で決められます。
日本人の入国に対しては、一定の条件のもとビザの取得が免除されている国が多く、バリ島、およびインドネシアにおいても2015年より、観光ビザの一部が免除されています。ただし、観光ビザ以外にもバリ島には留学や就労など目的に応じた数種類のビザがあります。
今回の記事では、それぞれのビザの取得方法や要件、入国手続きの方法などについて詳しく紹介します。
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バリ島でビザは要る、要らない?目的別に必要なビザの種類と取得方法ガイド
「バリ島に行ってみたいけれど、ビザを取得するのが大変そう…」と尻込みされている方も多いのではないでしょうか?
しかし、観光目的でバリ島に入国する場合、30日以内の滞在であればビザは免除されています。
ここでは、インドネシアで観光ビザが免除になる空港、日本を含むビザ免除対象国について、さらにビザが必要となった場合の取得方法や注意点などをわかりやすくお伝えします。
30日以内の観光目的のバリ旅行では、ビザが免除。パスポートだけで観光が楽しめる
バリ島に観光目的で入国する際、以前は短期滞在であっても、ビザ取得手数料を支払って「到着ビザ」を取得する必要がありました。
しかし、2015年6月12日より日本を含む30カ国が、観光などの特定の目的での滞在に限り、30日以内(延長なし)であればビザの取得が免除となりました。その後、対象国は日本を含む169カ国・地域へと広がっています。
一定の条件もと、ビザの取得が免除になった主な空港と、主な国は以下の通りです。
ビザの免除が適用される空港
ジャカルタ | スカルノ・ハッタ国際空港 |
---|---|
デンパサール(バリ島) | デンパサール(ングラ・ライ)国際空港 |
メダン | クアラナム国際空港 |
スラバヤ | ジュアンダ国際空港 |
バタム島 | ハン・ナディム国際空港 |
※上記を含む計29空港からの出入国がビザ免除の対象となります
ビザ免除対象国(2018年7月現在)
- オーストリア
- バーレーン
- ベルギー
- 英国
- カナダ
- 中国
- チェコ
- デンマーク
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ハンガリー
- イタリア
- 日本
- クウェート
- メキシコ
- オランダ
- ニュージーランド
- ノルウェー
- オマーン
- ポーランド
- カタール
- ロシア
- 南アフリカ
- 韓国
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
- UAE
- 米国など計169カ国・地域
※なお、短期留学や商談(ビジネス・ミーティング)などは、30日以内の滞在であっても到着ビザが必要です。ビザの取得が免除となる入国目的の詳細は在インドネシア日本国大使館のホームページをご確認ください。
では、長期滞在などでビザを取得する場合にはどうすればいいのでしょうか。
以下では、ビザ取得に必要なものや取得方法、費用などを詳しく紹介します。
31日以上の観光目的のバリ旅行は、ビザが必要。ビザの取得方法や費用について
- ビザ取得に必要なもの
- 残存有効期間6カ月以上のパスポート(空白ページ3ページ以上必要)
- 帰路の航空券
(※上記はビザ免除による入国の場合も必要です)
パスポートを新規で取得する場合は、申請から受け取りまで最短で6日間ほど(土日祝日を除く)かかるため、早めに動くことを心がけましょう。
パスポートの種類と費用
パスポートの種類 合計金額 10年間有効 16,000円 5年間有効(12歳以上) 11,000円 5年間有効(12歳未満) 6,000円 - ビザの取得方法と費用
観光目的の入国でも、31日以上滞在する場合は、到着ビザ(VOA制度)の利用をおすすめします。VOAとは、「Visa On Arrival」の略で、前もって大使館に行く必要がなく、現地で取得することができます。
手続きの流れは以下の通りです。
- ・デンパサール国際空港に着いたら入国審査を受ける前にVOA専用窓口に行く
↓ - ・窓口に残存有効期間6カ月以上のパスポートと手数料35USドルを提出
↓ - ・支払い済みのレシートを受け取り、入国審査の窓口でそのレシートを提出
- ・デンパサール国際空港に着いたら入国審査を受ける前にVOA専用窓口に行く
- 延長手続き
到着ビザは、30日の延長が1回に限り可能です。ただし、到着ビザが手元にない状態で後から延長することは不可能なので、31日以上滞在する可能性のある方は、入国の際に到着ビザを必ず取得しておくようにしてください。
延長を申請するには、インドネシア国内の出入国管理局事務所に以下のものを持参します。
- ・延長手続きの申請書(各事務所で配布されています)
- ・パスポートとそのコピー(1枚)
- ・すでに取得している到着ビザのコピー(1枚)
- ・手数料 355,000ルピア(約2,800円:2018年7月現在)
- ・帰路の航空券
申請は必ず申請者本人がするようにしてください。また、混雑が予想されるため滞在期限の7日前までに申請するようにしましょう。
延長手続きは通常、申請から5営業日で発行されますが、詳しくは申請先の出入国管理事務所にご確認を。
- 注意事項
就労など、定められた目的以外で入国する場合は別途ビザの取得が必要になります。その他のビザの種類や取得方法については後述します。
以上のように、30日以内の滞在であれば基本的にビザの取得が免除されるバリ島は、以前にも増してアクセス・利便性がよくなり、さらに人気が高まっています。
なお、不慮の事故やけが、盗難などに備えて、あらかじめ海外旅行保険にも入っておくようにしましょう。
観光目的ビザの詳細については、ガルーダ・インドネシア航空の情報ページ(観光目的ビザ)もあわせてご覧ください。
観光以外の目的で必要なビザの種類と取得方法
観光目的以外にもビザの種類は複数あり、目的に応じて取得すべきビザが異なります。主なビザを以下に紹介します。
- シングルビザ(一次訪問ビザ)
渡航目的が商用訪問(会社訪問、商談、会議出席などの目的で就労を伴わないもの)、または工業関連の訪問、社会文化訪問(親族、教育期間・社会団体訪問、学会出席、短期留学)などで、1回のみの渡航が可能。
滞在可能日数 30日間/60日間(通常は30日/現地で延長可) 有効期間 発行日から90日以内の入国が必要 ビザ費用 5,700円 必要なもの - パスポート/入国時に残存有効期間が6か月以上、空白ページが3ページ以上必要
- パスポートのコピー(申請者データの掲載ページ)
- 申請用紙
- 証明写真1枚
- 英文推薦状原本/日本の所属先からのレター
- インドネシアの会社などからの招聘状原本
- 英文経歴書
- 往復航空券のコピー
- 工業関連の訪問の場合は査証発給許可書
- マルチプルビザ(数次訪問ビザ)
渡航目的が商用訪問(会社訪問、商談、会議出席などの目的で就労を伴わないもの)で、査証発行日から12カ月間に複数回の入国が可能。
滞在可能日数 1回の入国で滞在戒能な最大日数60日間(延長不可) 有効期間 発行日から12カ月(最初の入国は90日以内) ビザ費用 12,600円 必要なもの - パスポート/入国時に残存有効期間が18か月以上、空白ページが3ページ以上必要
- パスポートのコピー(申請者データの掲載ページ)
- 申請用紙
- 証明写真1枚
- 英文推薦状原本/日本の所属先からのレター
- インドネシアの会社などからの招聘状原本
- 英文経歴書
- 往復航空券のコピー
- 査証発給許可書(ジャカルタ入国管理局発行のもの)
※2018年7月現在
- 就労ビザ(一時滞在ビザ)
渡航目的がインドネシア国内での就労(技術指導や訓練などで報酬を得る行為も含む)。
滞在可能日数 1カ月~2年間(現地にて延長可) 有効期間 発行日から90日以内の入国が必要 ビザ費用 6カ月以内/6,300円
12カ月以内/12,000円
24カ月以内/20,700円必要なもの - パスポート/入国時に残存有効期間が18か月以上、空白ページが3ページ以上必要
- パスポートのコピー(申請者データの掲載ページ)
- 申請用紙
- 証明写真1枚
- 英文推薦状原本/日本の所属先からのレター
- インドネシアの会社などからの招聘状原本
- 英文経歴書
- 往復航空券のコピー
- 査証発給許可書(ジャカルタ入国管理局発行のもの)
※2018年7月現在
これらのほかに、退職後の人生をバリ島で過ごすことを目的とした55歳以上限定の「高齢者一時滞在ビザ」、外交・公用ビザなどがあります。
就労ビザなど手続きが大変なビザに関してはエージェント(代行会社)に頼むことも可能です。特に初めての方やインドネシアに知り合いがいないという方にとってエージェントは強い味方です。
商用目的のインドネシアへの渡航については、GOH-BIZのページからご確認いただけます。(インドネシアビザ申請のご案内)
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