初心者でも上級者でも楽しめる、バリ島でのサーフィンガイド おすすめサーフエリア・ホテル、レンタルショップ・スクールレッスンまで詳しく紹介
バリ島の美しい海でサーフィンを楽しみたいと思いませんか?
どこでどのように始めたらよいのかわからないという初心者の方も、いい波の来るスポットで存分に楽しみたいという上級者の方も、バリ島でサーフィンを楽しむには、事前の情報収集が欠かせません。
情報収集をきちんとしておくことで、初心者は安全にサーフィンデビューをすることができますし、上級者はより満足度の高いサーフトリップができることでしょう。
そこで今回は、おすすめのサーフスポットやレンタルショップ、初心者にも上級者にも満足していただけるサーフィンスクール、さらにはビーチに近いおすすめのホテルまでを一挙に紹介します。
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サーフィンにおすすめの季節はいつ?一年を通じてバリ島ではサーフィンを楽しめる
バリ島がサーフィンの聖地として世界中のサーファーたちから愛されている理由の一つに、「一年を通じてサーフィンが楽しめる」ということがあります。
バリ島の季節は大きく分けて乾季(4〜10月)と雨季(11〜3月)の2種類があります。
乾季は日中の気温が30℃を超える晴れの日が続きます。雨季は雲が多く比較的過ごしやすいのですが、気温も湿度も高いので蒸し暑い日が多く、降水量も月間で100~200mm以上になります。ただし、日本の梅雨のように一日中降るのではなく、スコールと呼ばれる「短時間の大雨」がほとんどです。
どちらの季節に行っても必ずどこかで波が立っているので、サーファーにとってはまさに楽園といえるでしょう。また、以下のように乾季と雨季では楽しめる場所も変わってきます。
- 乾季/西部によい波が立つ(クタ、レギャン、ウルワツなど)。東側は波が低い
- 雨季/東部によい波が立つ(サヌール、ヌサドゥアなど)。西側は波が低い
マリンスポーツ全般で乾季が特におすすめですが、夏休みシーズンは混雑が予想されるため、それを避けたければ、6月に行くのがよいでしょう。
ただし、乾季のバリ島は一日中強い日差しが降り注ぎます。日焼け止めでしっかり肌を守ることをお忘れなく。
「バリ島旅行ガイド:バリ島旅行にはいつ、どんな服装がベスト?バリ島における乾季・雨季などの気候情報&観光別の服装ガイド」
「バリ島旅行ガイド:バリ島は一人旅でも楽しめる?気になる過ごし方とおすすめ宿泊施設ガイド」
初心者・上級者別。バリ島のおすすめサーフエリアを紹介
では、実際にサーフィンを楽しむなら、どこのエリアがおすすめなのでしょうか。
ここでは、初心者・上級者のレベル別に、バリ島のおすすめサーフエリアを、ロケーションや波の高さなどの情報とともに紹介します。
初心者サーファーにおすすめのサーフエリアは、クタ
まだサーフィンをしたことがない、あるいは始めたばかりという初心者サーファーは、波が穏やかで人が多い安全な場所を選ぶことが大切です。以下で、おすすめのエリアについて詳しく紹介します。
- クタ
バリ島で最も有名なサーフィンのメッカ。サンセットスポットとしても人気で、ビーチは日々多くの人でにぎわっています。周辺にサーフィンスクールやサーフボードをレンタルするお店もたくさんあります。
バリ島唯一のビーチブレイクポイント。海底が砂底なので安全性が高く、足が届くような浅い場所でもサーフィンが楽しめるので初心者でも安心です。
ただし、時間帯によっては、波が大きくなってカレント(離岸流)が強くなるので注意しましょう。
上級者サーファーにおすすめのサーフエリアは、チャングー・ヌサドゥア・ウルワツ・スランガン
サーフィン歴が長い上級者には、波の種類が豊富でビッグウェーブなども起こりやすい場所が最適です。以下でおすすめのエリアについて詳しく紹介します。
- チャングー
のどかな田園風景を残しつつ、最近ではお洒落なホテル・ヴィラやカフェが次々と登場し、高級リゾートエリアとして注目を集めています。中でも特に「エコービーチ」の人気が高く、混雑しています。ゆっくりサーフィンを楽しみたいなら、早朝に行くのがよいでしょう。
海に向かって右側からシャローなチャングーレフト、チャンネルを挟んだチャングーライトともに波がウォール(切り立った壁になる状態)になります。時折上級者でも乗りこなすのが難しい波が来ることもあるので、注意しましょう。
- ヌサドゥア
政府主導で開発された高級リゾートエリアで、中に入るには専用のセキュリティゲートを通過する必要があります。治安がよい上にビッグウェーブが起きやすいため、バリ島にサーフィンで何度も訪れているコアなリピーターからも絶大な支持を集めています。まさに「上級者向けのサーフスポット」と言えるでしょう。
陸からポイントまでは数百メートル離れているので、インドネシアの伝統的な船・ジュクンなどで移動します。うねりが発生するとダブルサイズを超える波が発生し、上級者にはうれしいコンディションになります。大波を攻めたい熟練のサーファーたちにはたまらない波が体験できるでしょう。カレントがきつめなので、その点に注意しましょう。
- ウルワツ
ラグジュアリーホテルが数多く建ち、新しい高級リゾートエリアとして注目を集めているウルワツは、バリ島で最も有名なサーフスポットの一つであり、世界中のサーファーがここの波を目指してバリ島を訪れるとか。波質の良さや種類の豊富さは申し分ありませんが、難易度が高く上級者向けスポットです。
最も名高いグーフィーポイントとして知られているスポットで、過去にはWCTやWQS(世界プロサーフィン・ツアー)の世界大会が開催され、ここの波に乗ることはサーファーの憧れでもあります。波の高さが頭サイズを超えるとロングチューブ、ロングライディングなど、上級者を満足させるコンディションに変化し本領を発揮。ウルワツ周辺に滞在するサーファーが多いのも頷けます。
- スランガン
サヌールとブノア岬の間に位置する島で、穴場的サーフスポットとして愛されていました。本島とスランガン島を結ぶ道が2000年に開通してからは、誰もが気軽に行けるようになり、さらに人気が高まっています。本島に比べるとあまり開発もされていないため、のんびりとした時間が過ごせます。このポイントの特徴として「雨季の波がよい」というのがあり、その時期は混み合います。
海底が岩や珊瑚礁となるリーフブレイクではありますが、ビーチからエントリーすることも可能です。水深もあり、ロータイド(干潮)でも問題なく楽しめます。柔らかい波質なので、スモールコンディション(サイズの小さい波)であれば初心者の練習にも最適。レギュラー(岸から見て右から左に崩れる波)、グーフィー(岸から見て左から右に崩れる波)、両方のポイントブレイクがあるのも人気の理由です。
サーフィンをする際、初心者は特に無理をせず、安全に楽しむことが最も大切です。まずはビーチにあるサーフィンスクールを受講するなどした上で、自分のレベルに合ったエリアで安全に楽しむようにしましょう。
ここで紹介した上級者サーファーにおすすめのエリアは難易度が高く、カレントや大波も発生しやすい場所です。ご自身のスキルを事前にしっかりと確認してから選ぶようにしてください。
気軽にサーフィンを楽しめるレンタルショップや初心者向けレッスンスクールを紹介
バリ島で安心してサーフィンを楽しめには、レンタルショップや信頼性の高いスクール選びなどが欠かせません。以下でおすすめの施設と費用の目安について、詳しく紹介します。
初心者でも気軽にバリ島でサーフィンを楽しむ。レンタルショップの利用方法と費用感ガイド
サーフィンデビューの際に、道具一式そろえるのもいいですが、「気軽に試したい」「こだわりがない」というのであれば、現地でのレンタルがおすすめです。
まず、サーフィンで最低限必要な装備・道具とはどのようなものなのでしょうか。以下で紹介します。
サーフィンで必要な装備・道具
- サーフボード
波に乗るために必要。大きさや形状により特性が異なります。ボードは大きく分けて以下の3種類があります。
- ロングボード全長9フィート(約274cm)以上あるボードで、先端は丸みを帯びています。持ち運びは不便ですが、浮力が大きく安定性があるため初心者に最適です。
- ショートボード持ち運びしやすく、現在最も広く使われているタイプです。ショートターンやスピード感のある波に最適ですが、乗りこなすための技術も必要なので、中〜上級者向けです。
- ファンボードロングとショートの中間に位置付けられるボードで、両方のよさを兼ね備えています。ロングボードの扱いが難しい小柄な方は、このファンボードからスタートすることをおすすめします。
- サーフパンツ、ラッシュガード(ウエットスーツ)
バリ島は気温が高いので、多くの人はサーフパンツとラッシュガードというスタイルでサーフィンを楽しんでいます。バリ島はほとんどリーフブレイクなので、岩や珊瑚礁でのけがが心配という方は夏用のウエットスーツを着用したほうがよいでしょう。真冬に着用するドライスーツは、バリ島ではほとんど使用しません。
- リーシュコード
サーフボードと自分の足をつなぐコード。サーフボードが流されてしまうことを防ぎます。ボードの長さや波の大きさに合わせて、長さや太さを選びます。
- ワックス
サーフボードに立つための滑り止め。これがないと滑りやすく危険です。
なお、使い慣れているサーフボードを持っていきたいという上級者の方も多いでしょうが、各航空会社でサーフボードの預け入れについては制限が設けられているため、必ず事前に確認するようにしましょう。
バリ島への直行便を就航しているガルーダ・インドネシア航空には、「スポーツ用品無料受託サービス」があります。「1セット23kg以下で3辺の和が300cm以内」のサーフボードであれば、お1人さま1点まで、通常の受託手荷物とは別に無料で預け入れ可能です。運航機材によって条件が変わるため、詳しくは、以下をご覧ください。
また、GOHのパッケージツアーご利用者は、空港~ホテル間のサーフボード運搬手数料は無料となります。ぜひこの機会にご利用ください。(サーフボードのお持込は必ず事前にご申請ください)
レンタルショップを利用する場合
バリ島では、ビーチのほとんどで朝6〜7時くらいからサーフボードの貸し出しを行っています。値段は、1時間50,000ルピア(約420円)という店があったり、2時間50,000ルピアという店があったりと、ビーチや利用するお店によってさまざまです。
また、ウェアのレンタルをしているお店は少ないので、現地で購入するか持参するのがおすすめです。
その他、初心者向けのスクールなどでは、費用の中にサーフボードやラッシュガードなどのレンタル料が含まれている場合が多いため、道具や装備を用意せずに手軽にサーフィンを体験することもできます。
また、上級者向けのサーフガイド店などでも、ガイド利用者向けにサーフボードなどのレンタルを有料で行っています。
初心者でも安心・安全にサーファーデビュー。専属トレーナーをつけてのスクールレッスンも可能
バリ島のサーフィンで利用できるサービスは大きく分けて2種類あり、初心者と中・上級者向けにそれぞれ最適なサービスがあります。安全のために、初心者の方は必ずレッスンを受けてからサーフィンを始めるようにしましょう。
- サーフィンスクール(対象:初心者〜中級者)
初めてサーフィンをする方や、経験は少しあるけれど早く上達したいという方に向けて、サーフィンの基礎や注意点、上達するためのテクニックなどを丁寧に教えてくれます。
多くのスクールは1対1でじっくり教えてもらえるプライベートレッスンと、3人程度で受講するグループレッスンがあります。また、サーフボードやウエットスーツなどサーフィンに必要な道具一式と保険がセットになっていたり、ホテル送迎のついているレッスンもあったりするため、予算と照らし合わせながら、自分にあったレッスンを選びましょう。
〈一般的な利用の流れ〉ホテルにお迎え→スクールの受付で手続き(料金の支払い、契約書の確認・保険の加入など)→サーフィンの理論や基礎知識、ルールなどを解説したDVDを鑑賞→着替え→インストラクター紹介→ビーチへ移動→準備体操・イメージトレーニング→サーフィン→着替え・休憩→ホテルへ送迎
サーフィンスクールはバリ島内に多数ありますが、特におすすめしたいのが「デコム(Dekom)」が運営するサーフィンスクール「デコムバリサーフ」です。
経営者が日本人でサーフスクール協会の正式会員なので、安心してレッスンが受けられます。また、初心者コースには日本人スタッフがいるので初めての人でもリラックスして楽しむことができます。立地もクタビーチまですぐという便利な場所にあります。
- サーフガイド(対象:中級者〜上級者)
中級者以上の人に向けて、その人のレベルにあったサーフポイントに案内してくれるサーフィン専門のガイド。慣れるまで一緒に海に入ってくれたり、万が一、けがや何かのトラブルに巻き込まれた際に対処してくれたりもします。
サーフガイド利用の目安は、「1人で沖合まで出られる(ゲッティングアウト)」「波をくぐり抜けるドルフィンスルー(ダックダイブ)ができる」「ある程度大きな波に乗れる」などがあります。最低でもこれらのレベルをクリアしてから利用することをおすすめします。
〈一般的な利用の流れ〉ホテルにお迎え→サーフポイントへ向け出発(7時頃。場合によって途中朝食を購入)→サーフポイントへ到着。ガイドからポイントの特徴(カレントなど)を説明→サーフィン→昼食→次のサーフポイントへ移動→ガイドからポイントの説明→サーフィン→ホテルへ送迎
上記で紹介した「デコム(Dekom)」は、サーフガイドサービスも行っています。
利用者の安心・安全を守るのはもちろんのこと、独自のネットワークを活かし、個人の好みやレベルにあったベストなサーフスポットを紹介してもらえるので、満足のいくサーフィンが楽しめること間違いなしです。デコムサーフガイドサービスについてもっと詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
デコムサーフガイドサービス
※掲載画像はイメージです