バリ島の治安は良い、悪い? 最新情報から見た、バリ島の治安状況を徹底解説。
リゾート、観光旅行に楽しいバリ島ですが、海外ゆえに注意が必要な点もあります。
バリ島に限った話ではありませんが、イスラム過激派によるテロのリスクや、ホテルや観光先での盗難・トラブルなど、治安・安全面を気にされる日本の方もいらっしゃいますので、バリ島の治安と安全を確保する方法について紹介します。
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バリ島旅行は安全、危険?渡航時に知っておきたい、治安の3大要素と今のバリ島の治安状況
日本と比べたバリ島の治安。バリ島の治安状況は年々良くなっている。
外務省が公開している「海外安全情報」によると、バリ島の危険レベルは「レベル1:十分注意してください」にあたります。しかし、バリ島同様に観光客が多く訪れるフィリピンは、身代金目的の外国人誘拐や武装勢力の活動が活発化しており、危険レベル3に指定されている地域もあります。
これらの地域に比べ、バリ島は安心して観光を楽しめる地域であると言えます。ただし、日本にいる時と同じ感覚で油断をしていると「ひったくり」や「痴漢」などの被害にあうケースもあるため、注意は怠らないようにしましょう。
海外旅行における不安の3大要素は、テロ・トラブル・病気
海外旅行経験のない人、あるいは少ない人が「日本と同じ感覚」で旅行に出かけ、トラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。海外旅行をする際には、以下のようなリスクがあることを意識するようにしましょう。
- テロ:爆弾テロなど
- トラブル:ひったくり、スリ、詐欺、誘拐、痴漢、両替トラブルなど
- 病気:食中毒、狂犬病、結膜炎、デング熱、鳥インフルエンザ、ポリオ、マラリアなど
詳細に関しては後ほど紹介します。
【コラム】バリ島旅行での体調管理。病気一覧と予防接種のススメ
どんなに気をつけていても、旅先で病気にかかる可能性はゼロではありません。
バリ島旅行で気をつけたい病気の種類やその予防法、そして万が一病気にかかってしまった際に受診できる現地の医療機関を紹介します。
インドネシアで注意したい主な病気の種類 | 熱中症、胃腸炎、結膜炎、狂犬病、デング熱、チクングニヤ熱、結核など |
予防接種のススメ |
インドネシア入国の際に義務付けられている予防接種はありません。しかし、あらかじめ受けておけば、より安心して旅を楽しむことができます。 事前に予防接種をしておいた方がよいものとして、A型・B型肝炎、破傷風、日本脳炎、狂犬病、ポリオの追加接種があります。 また、バリ島内では「狂犬病」が確認されており、出発前の予防接種をおすすめします。 |
病気にかかったときの対処方法 |
軽い症状は、市販薬で対処できるため下痢止め、胃薬、かぜ薬などの常備薬は必ず持っていきましょう。 市販薬でも対処できない場合、現地の医療機関を受診しましょう。特に、海外渡航者向けの病院は、提供している医療サービスのレベルが高く、安心して治療を受けることができます。 |
バリ島の主な医療機関 |
Bali International Medical Center Kuta(BIMCホスピタル・クタ)
バリ島最大手のインターナショナルクリニック。24時間対応で、日本人医療スタッフも常勤しているため安心して受診できます。また、救急車の派遣も可能。 *ヌサ・ドゥアにも同系列の病院があります。 タケノコ・バリ診療所
インドネシアのジャカルタに、本部がある日系のクリニック。24時間対応ではありませんが、日本人コーディネーターや通訳が待機しているため、在住者も多く通っています。 より詳しいバリ島の医療情報をお求めの方は、外務省がまとめている「インドネシアの医療事情」を参照ください。 |
バリ島におけるテロの可能性は?バリ島の今と昔とこれからについて
政府主導の改革で、バリ島の治安(テロ対策)はこれからも明るい
海外旅行で気になる事柄のひとつが「治安」です。近年のバリ島は、政府主導の改革により欧米やオーストラリアと比較しても治安が良好であると言われています。
実際に、オーストラリアの民間警備会社がバリ島に集中安全監査に訪れた際も、バリ島の安全と警備面への取り組みが飛躍的に改善していることを確認したそうです。
さらに政府機関に留まらず、「観光産業なくしては島の発展が難しい」という認識を持っているホテルや飲食店、リゾート施設などが積極的に治安改善への取り組みを行っています。
また、バリ島の警備組織には反テロ部隊などの政府組織があり、高度な国際基準に則った訓練を日々行っています。
以上のことから、バリ島の安全性は世界的に見ても高いと考えられます。
ただし、後ほど詳しく紹介する「窃盗」などのトラブルには十分注意するようにしましょう。
ヒンドゥー教徒が多いバリ島。イスラム国との関係性は薄い
外務省の海外渡航者向けのホームページでは「イスラム過激派組織による脅迫メッセージ発出に伴う注意喚起」という情報が出されており、不測の事態への注意を呼びかけていました。
この注意喚起は2014年9月24日に発令され、翌月29日には失効していることから、過剰に心配する必要はないと言えるでしょう。
さらに、バリ島はヒンドゥー教徒が多い国であり、イスラム過激派組織を構成するイスラム原理主義とは思想が異なります。
情報収集は、外務省安全ホームページから。現地の日本大使館も押さえておこう
それでも不安という方は、「外務省 海外安全ホームページ」にあるインドネシアの治安情報を事前にチェックしておきましょう。
なお、バリ島で万が一、不測の事態が起こった時のために、以下の緊急連絡先を控えておくようにしてください。
バリ 緊急連絡先:日本大使館 在デンパサール日本国総領事館 (Consulate-General of Japan in Denpasar) |
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